お金をかけずに簡単に部屋の音質を良くする6つの方法

部屋のオーディオの音質を簡単にあげる方法をピックアップする。

マニアック過ぎないオーディオのすすめ

オーディオはマニアックになりがちな分野だ。いくらでも追求できるし、理論だって物理的で奥深い。筆者もDTMや楽器を趣味とする身として、その気持ちは理解できる。しかしながら、オーディオにかけられる手間もお金も限られているだろうし、自宅にオーディオルームを作ることができる人は多数派ではないのではないかと思う。
だから今回は、ごく普通の部屋で簡単に音響を良くする方法を紹介する。

スピーカーの角度を変える

スピーカーがベストなパフォーマンスを発揮すると言われるのは、聞き手とスピーカー二対が、正三角形を作る時だ。それもできれば数メートル離れているのがベスト。また、部屋全体のBGMとして使用したい場合は、少し長めの距離を取るのが良いだろう。
音には、指向性という直進する性質がある。これは高音になればなるほど強くなる。
特に高音が聞き取りづらい場合、スピーカーの向きについて考える必要がある。

スピーカーは部屋のサイズに合っているか?

スピーカーは部屋の広さによって考える必要がある。大音量で生きるが、小さな音量だとイマイチなオーディオもあれば、その逆もある。音というのは空気の振動で我々の耳まで届く。だから、振動する空気の総量によって合うものが変わってくるのだ。
基本的には、高いスピーカーは大きい音が出せるようになっていることが多い。しかし、巨大なスピーカーを6畳の部屋においても生かし切れないことが多い。買うときはバランスを考えよう。

スピーカーの後ろに、吸音するものを置く

スピーカーの後ろは、意図せぬ音が反射しがちな場所だ。スピーカーを壁の近くに置いていると、余計な音が入ってしまう。スピーカーは壁から離して置くか、何かしらの吸音材を貼るとよい。
吸音材と言ったが、これは別に専門店で取り扱っているものでなくて良い。柔らかい布や発泡スチロールなんかでいいのだ。これをスピーカーと壁の間に置くことで、壁からの雑音の反射を防ぐことができる。

スピーカーvsヘッドフォン(余談)

余談だが、家で音楽を聴く際に、ヘッドフォンを使うという手もある。音は、空気の振動だ。空気の振動距離が短ければ短いほど、小さいユニットで十分な音が鳴る。そういった意味で、一人で狭い部屋で聴くなら、ヘッドフォンのほうが良いこともある。特に、使うユニットの大きさの関係で、基本的には同じ値段ならヘッドフォンのほうが音質が良い場合が多い。室内用のヘッドフォンは、開放型と呼ばれるものを使うのがベターだと思う。現在はbluetooth対応のものも出ているため、移動する際のケーブルにも気を遣わなくて良かったりする。
音漏れを気にせず、一人で楽しみたい場合はヘッドフォンも検討してみてほしい。